東北の田舎で、女子高生がjazzに出会いライブに向かって一直線に走って行く、、、
という何処かで見たことがある様なストーリーだからなのか、存在は知っていたが見ていなかった。
「なんか面白そうだなぁ」とは思っていたので、今回暇だったので観たら、演奏がとても上手く出演者が吹いているとは全く思えない出来栄えの上、
当然のように胸に迫ってくるストーリーでコミカルな要素もある。
(高橋一生が吹奏楽部の部長役で出ていて、その若さにビックリしたり、、、)
ジャズを全く知らなくても面白いので、ヒットするのも分かる気がする。今でも、頭の中でジャズがなっている。
スウィングガールズ
(https://www.amazon.co.jp/スウィングガールズ-スタンダード・エディション-DVD-上野樹里/dp/B0006ZJAZKより引用)
東北の田舎の女子高生が、吹奏楽部の弁当を腐らせてしまい、食中毒になってしまった部員の代わりにビッグバンドを結成して、、、
みたいなストーリー、ちなみにビッグバンドとは⇩(要するに大人数のバンド)
描かれてるのは、まだスマホは普及してなく、初期型のプレイステーションや厚みのあるパソコンが当時の最先端である時代。友達同士で連絡網を回してコミュニケーションをとっている。
人と人との繋がりが、今よりも遠い環境でジャズに出会い、
嫌々ながら始めたが、いつのまにか彼女らを繋ぐ大事なものになっていく。
何だか、現代の高校生には決して届かない事だなぁ、と羨ましい気持ちになる。また、彼女らの心情が直接語られることは少ない。
けれども、顔の表情、声の変化などで理解することができる。そういう、雰囲気も素晴らしかった。
劇中では様々なジャズの曲が出てくる。有名なのはルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』とか、ベニー・グッドマンの演奏で有名な『sing sing sing』
『sing sing sing』は、題名にもある様にスィングジャズの代表曲。
そもそも、スィングとはリズムを揺らして強いグルーブ感を生むものでウネっている曲になる。
ベニー・グッドマン 『sing sing sing』
こんな感じで、リズムを上手くずらしてノリノリな曲にしている。
やはり、圧巻は最後のライブ。『sing sing sing』はここで演奏される。
色んな事があった中で、一度は止める所まで行ったが、やっぱりジャズをやりたい彼女らが演奏する。
出演者はソロパートまで、全部演奏する。本当に上手い、この演奏を見るだけでも価値は絶対にある。
ジャズ要素がある青春映画。無理に感動的にせず、あくまで高校生の物語として描き出している。だから、今見ても心に迫ってくる。
ジャズが好きになりました。
そういう、映画です。
2コメント
2019.09.21 12:32
2019.09.21 09:46