『友だち幻想』という2008年に初版が出た本がある。
僕は、2019年にこの本を読んだが、11年後の今でも全くその通りな事が書かれている。
この本に書かれているのは学校や社会でどう生きていけば良いかなどの内容で、
例えば気の合わない人とはお互いに憎しみ合うのではなく距離感を保って共存していこうみたいな事。
そんな内容を出来るだけ難しい専門的な語句は使わず、分かりやすく説明したのが
友だち幻想 (菅野 仁)
(https://www.amazon.co.jp/友だち幻想-ちくまプリマー新書-菅野-仁/dp/4480687807より引用)
ー友だち幻想
この本を読んでいると友人から悩み事があったら聞くよ、と言われる本 (実話)。
実際はそんなに病み文章ではなく生きづらい世の中、学校での過ごし方講座の様な内容。
スマホが出てこなかったり少し古いが、メールが来て反応の速さで友情の深さを測る事は今のラインにも共通する事かなぁと。
みんな仲良くとか私たち友達だよね的な、圧力についても語られていて「同調圧力」と筆者は読んでいる。
同時にイジメやクラスで浮くという事を日本の村社会の流れで捉えたりしていて、とにかく内容が深すぎる。
なので、どうすればいいのか分からない時に読んでみると頭がスッキリする効果があり大体の高校生や中学生の悩みについて書いてあるので、
読んでみなくても買っとくだけでも価値はある、絶対に。
個人的に一番引っかかったのが
「百パーセント自分を受け入れてくれる誰かがいるはずだ」という幻想は、恋愛関係においてとりわけ抱きがちになるかもしれません。でも結局そうじゃないんだということを、人は失恋で学んだりするわけです。そして少しずつ大人になっていくのです。(本文より引用)
大人になるって辛い事だなぁと、そしてまだ彼女がいない僕は子供だなぁと、、、
この本は、去年の2018年にテレビの「世界一受けたい授業」で又吉直樹さんが紹介した事で話題になって、まさかの10年後にブレイクした。
何年経っても売れるというのは、それだけ変わらず大事な事が書かれていて風化しない。
また、著者の菅野 仁の姿勢として
「“自分の問題”として〈社会〉について考えるための知的技法の追求」をテーマに、考察を続けた。(「菅野仁」『https://ja.m.wikipedia.org/wiki/菅野仁』2019年9/24 21:51 UTC)
とあり、出来るだけ個人の問題を解決する事を目的にしていて、
繰り返しになるが本当に分かりやすい。
友だち付き合いに疲れたら、この本を読むのが一番です。
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